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請求書の未払いを防ぐには? フリーランス向け支払い催促メールの書き方 | 例文集
労働者体験
契約者管理

著者
Deel Team
最終更新日
14 4月, 2026

主なポイント
- 支払い期限前に、クライアントへ2回のリマインドメールを送る
- 業務開始前に、契約で支払い条件と期限を明確に定義しておく
- 支払い依頼は、簡潔なメールや電話で「プロフェッショナル・丁寧・継続的」に行う
提供したサービスに対して報酬を受け取ることは、ビジネスにおける基本原則です。しかし実際には、クライアントに軽くリマインドする必要があるケースも少なくありません。これは悪意があるというより、単に日々の業務に追われているために見落とされていることが多いからです。
双方が適切にコミュニケーションを取ることで、フリーランスにとって請求業務はスムーズになり、支払い遅延や未払いを防ぐことができます。本記事では、強引な印象を与えずに、プロフェッショナルに支払いを依頼する方法とテンプレートを紹介します。
クライアントに支払いを依頼するタイミング
支払い期限前には、クライアントに対して2回のメールを送るのが基本です。多くの場合はそれで十分ですが、万が一それでも対応がない場合の方法もあわせて解説します。
請求メール(初回)
契約した業務が完了したら、請求書を添付した支払い依頼メールを送ります。支払い期限は、納品日から最低2週間後、遅くとも1ヵ月以内に設定するのが一般的です。これが最初の支払い依頼となります。
請求書が必要な場合は、無料テンプレートを利用することもできます。
通常であれば、この2回の連絡でクライアントからの確認と入金が行われるはずです。
しかし、すべてが順調に進むとは限りません。支払期日から1週間経っても入金が確認できない場合は、再度リマインドメールを送ります。この際も、丁寧かつプロフェッショナルなトーンを保ちましょう。想定外の事情で対応が遅れている可能性もあるため、「確認」のニュアンスを意識したフレンドリーな文面が適切です。
また、請求期限後に週1回の頻度で連絡を取ることは、ビジネス上不適切とは見なされません。
とはいえ最も重要なのは、業務開始前に支払い条件と支払い期限を明確に定めておくことです。これらはクライアントとの契約書に明記しておきましょう。
あらかじめ合意しておくことで、支払い時の認識違いや遅延を防ぐことができます。
クライアントへの支払い依頼の方法
報酬の支払いを求めることに、抵抗を感じる人も少なくありません。その理由のひとつは、「依頼する」という行為が、相手の承認を必要とするもののように感じられる点にあります。
しかし本来、あなたとクライアントはすでに「価値の交換」に合意しています。あなたはサービスを提供し、クライアントはその対価として報酬を支払う。この関係において、支払いを受けることに遠慮を感じる必要はありません。独立したコントラクターとして報酬を受け取ることは、当然のことです。
とはいえ、だからといって一方的に強く支払いを要求すればよいわけではありません。適切なコミュニケーションを取ることで、期限どおりに支払いを受けられるだけでなく、今後の継続的な仕事にもつながります。
支払いを依頼する際には、次の「3つのP」を意識しましょう。
- Professional(プロフェッショナル: 要点を簡潔に伝え、無駄を省き、未払いについては明確に伝える
- Polite(丁寧): 冷静さを保ち、相手を責めたり感情的になったりしない
- Persistent(粘り強く: 穏やかにフォローを続け、強引にならない範囲でリマインドを行う
メールで支払いを依頼する
メールはビジネスにおいて最も一般的なコミュニケーション手段であり、支払い依頼にも最適です。丁寧でありながらも、率直に伝えることが重要です。内容は簡潔であるほどよく、必要な情報を過不足なく含めましょう。
初回のメールを送る前に、以下の点を必ず確認してください。
- 宛先が正しいか:支払い担当者、または合意した相手に送っているか
- 請求書番号が正しいか:対象のクライアントと一致しているか - 請求金額が正しいか:メールと請求書で金額が一致しているか - プロジェクト内容が正しいか:提供したサービス内容に誤りがないか
送信前には、必ず再確認を行いましょう。請求書のミスは支払い遅延の原因となり、修正に数日かかることもあります。その間、キャッシュフローは滞ることになります。
支払い依頼メールのテンプレート
完了した業務の支払いを依頼する際に使える基本的なテンプレートは以下の通りです。
件名:支払いのご依頼([案件名/請求書番号])
[クライアント名] 様
[実施した業務の簡単な説明]
本メールに、請求書を添付しております。ご請求金額は[金額]で、[支払い方法(PayPal、クレジットカードなど)]にて、[支払期限]までにお支払いいただけますと幸いです。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
[署名]
[氏名]
電話で支払いを依頼する
残念ながら、メールだけでは支払い対応が進まない場合もあります。そのような場合には、より直接的な手段として電話連絡を検討する必要があります。
多くの人は、複数回のリマインドメールを送った後に電話に切り替えます。電話はメールよりもパーソナルなコミュニケーション手段であり、相手に届きやすいという特徴があります。
特に、メールで対応を先延ばしにされている場合には、電話は有効な手段です。混乱しないよう、あらかじめ簡単なスクリプトを用意しておくとよいでしょう。ポイントは以下の通りです。
- 正しい担当者と話しているか確認する
- 自己紹介を行う
- 目的を明確にしておく
- 要点から伝える
- 落ち着いて、はっきり話す
- 感情的にならない
- 通話の最後に内容を整理する
会話の例は以下のようになります。
「こんにちは、[クライアント名]様。〇〇と申します。2週間ほど前に[プロジェクト名]の件でご一緒させていただきました。これまでに[請求内容/請求書番号]について数回メールをお送りしておりますが、ご確認いただけましたでしょうか。」
通話前には、請求金額や支払期限、請求書番号などの情報を手元に用意しておきましょう。クライアントが確認のために言及する可能性があるため、齟齬がないかその場で確認できます。
また、話の流れを見失わないよう、メモを取る準備をしておくのも有効です。万が一メールに不備があった場合でも、相手の立場を考慮し、協力して解決する姿勢を持つことが重要です。
支払い回収を効率化するツール
未払いに関するリマインドメールを何度も送る必要がある場合や、電話でのやり取りを避けたい場合は、オンラインツールの活用も有効です。
PayPalやPayoneer、Google Payなどのサービスでは、未払い請求に対して日次または週次で自動リマインドを送ることができます。
報酬を確実に受け取ることは重要ですが、そのために多くの時間を費やすべきではありません。Deelを利用すれば、契約内容に応じた支払い管理をワンクリックで行うことができ、100以上の通貨(暗号資産を含む)での受け取りにも対応できます。さらに、各国の法令遵守にも対応しています。
未払いが発生した場合の対応
残念ながら、どれだけ連絡を重ねても支払いに応じてもらえないケースも存在します。その場合は、次の対応を検討することになります。
まず、回収代行会社に依頼する方法があります。請求書や業務内容に関する資料を提出し、手数料と引き換えに未払い金の回収を代行してもらいます。
もうひとつは法的手段です。弁護士を通じてクライアントやその企業に対して法的措置を取ることができます。手続きには時間がかかる場合もありますが、再発防止という意味でも有効です。訴訟を検討する場合は、事前にその旨をクライアントに通知することが重要です。場合によっては、その段階で支払いに応じるケースもあります。
今後の取引と支払い条件の見直し
もし特定のクライアントが頻繁に支払いを遅延させる、あるいは毎回催促が必要な場合は、今後の取引を見直すことも選択肢のひとつです。報酬の回収が業務そのものより負担になる状況は望ましくありません。
また、リスク回避のために、着手金や前払いを求める方法もあります。新規クライアントの獲得に影響する可能性はありますが、信頼関係が構築されれば受け入れられるケースも多いでしょう。
よく使われる支払い条件を理解し、正しく使う
メールテンプレートを作成したり、支払いリマインドを送る前に、一般的な支払い条件を理解し、正しく使えるようにしておきましょう。主な用語は以下の通りです。
- NET(またはN): 請求日から支払いまでの猶予日数を示します。例:「Net30」は、請求日から30日以内に支払うことを意味します。
- EOM(End of Month): 請求書が発行された月の末日までに支払うことを意味します。
- COD(Cash on Delivery): 納品時、または商品・サービス受領時に全額支払う条件です。
- DUE ON RECEIPT : 請求書や商品・サービスを受け取った時点で、即時支払いが求められることを意味します。
- 1/10 Net 30 : 一定期間内に支払った場合の割引条件です。例では、10日以内に支払えば1%割引、30日以内であれば全額支払いとなります。
- PO(Purchase Order): 購入者が発行する発注書で、購入内容の詳細が記載されます。
- **ACH(Automated Clearing House):**米国の銀行間で資金移動を行う電子決済システムです。
- AR(Accounts Receivable): 売掛金。顧客から受け取るべき未回収の支払いを指します。
- AP(Accounts Payable): 買掛金。自社が支払うべき未払い金を指します。
- PDC(Post-Dated Check): 将来の日付で発行される小切手で、指定日に換金されます。
- L/C(Letter of Credit): 銀行が発行する信用状で、条件を満たした場合に支払いを保証します。
- DDP(Delivered Duty Paid): 関税や輸送費など、配送にかかるすべての費用とリスクを売り手が負担する条件です。
支払い依頼メールの例文
以下は、基本的なメールテンプレートとそのポイントです。
初回請求メール
- 丁寧
- 簡潔
- 必要な情報を網羅
件名:請求書 #1234(WEBページデザイン案件)のご案内
John Doe様
ウェブページデザインに関する貴重なフィードバックをいただき、ありがとうございました。おかげさまで、より良い成果物に仕上げることができました。今回のプロジェクトをご一緒できたことを大変嬉しく思っております。
本メールに請求書 #1234 を添付しております。ご請求金額は5,678ドルです。お支払いはPayPal([email protected])または銀行振込(12345667890)にて、2月1日(月)までにお願いいたします。 ご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
敬具
John Smith
支払期日のリマインド
- リマインド
- 端的
- 短い
- 丁寧
- プロフェッショナル
件名:請求書 #1234 支払期日のご連絡
John Doe様
お世話になっております。本日は、請求書 #1234(5,678ドル)の支払期日となっておりますので、ご連絡いたしました。
お支払いはPayPal([email protected])または銀行振込(12345667890)にてお願いいたします。 何卒よろしくお願いいたします。
敬具
John Smith
1〜3週間遅延
- 明確に支払いを依頼
- メール受領の確認を求める
- 遅延料金に言及
件名:請求書 #1234(2週間遅延)について
John Doe様
請求書 #1234(WEBページデザイン案件)のお支払いについて、再度ご連絡いたします。現在、支払期日から2週間が経過しております。
ご多忙のところ恐れ入りますが、30日以降は遅延料金が発生する旨をご案内申し上げます。
ご不明点がございましたらお知らせください。問題がなければ、早急にお支払いいただけますと幸いです。念のため請求書を再添付いたします。
本メールの受領についてご一報いただけますと幸いです。
敬具
John Smith
30日以上遅延
- シンプルに
- はっきりと
- 丁寧に
- 返信を促す件名:請求書 #1234(30日遅延)について
John Doe様
請求書 #1234 は現在30日以上未払いとなっております。契約条件に基づき、明日より1日あたり90ドルの遅延料金が発生いたします。
請求内容または遅延料金についてご不明点がございましたらお知らせください。問題がなければ、至急お支払いをお願いいたします(PayPal:[email protected]/銀行振込:12345667890)。
本メールをご確認いただきましたら、ご一報いただけますと幸いで
敬具
John Smith
クライアントへの支払い依頼で避けるべきNG例
支払い依頼の際にミスをしないために、避けるべき悪い例と、その問題点を確認しておきましょう。
支払期日前のメール(NG例)
件名:サービスの支払いについて
Hi John Doe,
今日はお元気ですか?私は少し疲れていますが、あなたは大丈夫でしょうか。さて、先日ご依頼いただいたウェブページのデザインを完了しました。とても大変な作業で、昨晩は遅くまで取り組んでいました。 請求書 #1234 をお送りしますので、2月までに支払いをお願いします。
Thanks,
John Smith
問題点:
- 件名が不明確
- 支払い情報が記載されていない
- 請求書情報が不足している
- 支払期日が明確でない
- カジュアルすぎる
- 不要な情報が多い
1〜3週間遅延(NG例)
件名:支払いに関して問題があります
Hello John Doe,
請求書 #1234(5,678ドル)についてお送りしたメールをご確認いただけたかと思い、ご連絡しました。支払期日は2月1日(月)で、すでに2週間ほど経過しています。本来であればすでに入金されていることを期待していましたが、もし差し支えなければ、近いうちにお支払いいただけますでしょうか。 お忙しいところ申し訳ありません。ご都合のよいタイミングで構いませんので、お支払いの際にはご一報いただけますと幸いです。
良い一日をお過ごしください。
John Smith
問題点:
- 冗長で要点が不明確
- 直接的な依頼になっていない
- 明確な行動(支払い依頼)が示されていない
- 受領確認を求めていない
1ヵ月以上遅延(NG例)
件名:請求書 #1234 の遅延料金について
John,
もう1ヵ月も経っているのに、まだ支払いがありません。理解できません。私はあなたのウェブページを期限どおりに仕上げました。
支払期日から30日が経過しているため、追加料金が発生します。今後は1日あたり90ドルが加算されます。PayPal([email protected])または銀行振込(12345667890)で支払いをしてください。
もし1週間以内に支払いがない場合は、回収業者への依頼や訴訟を検討します。
John Smith
問題点:
- 高圧的
- 感情的
最後のポイントと注意点
支払い回収は、フリーランスや事業者にとって避けて通れない業務ですが、必ずしも負担の大きいものにする必要はありません。適切なプロセスを整え、丁寧かつ戦略的に対応することで、効率的に進めることができます。
- 売掛金や未回収の報酬状況を常に把握する
- 感情的にならず、プロフェッショナルに対応する
- 最悪のケースに備えた対応策を用意する
- 支払い遅延が多いクライアントに対しては、契約条件の見直しを行う
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報酬を期日どおりに受け取ることは、これまでの努力の成果を形にする重要なステップです。しかしそれは、より大きな業務プロセスの一部にすぎません。仕事の成果は、ネットワークの築き方や対応の速さ、業務効率など、さまざまな要素に左右されます。
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FAQs
コントラクターとして、報酬はいつ受け取れるべきですか?
報酬の支払い時期は、クライアントとの契約内容によって異なります。プロジェクト開始前に支払い条件を明確にしておくことが重要です。一般的には、業務完了時に即時支払いされるケースから、請求書発行後一定日数以内に支払われるケースまで幅があります。
コントラクターの支払い方法にはどのようなものがありますか?
支払い方法は、クライアントの方針や業界の慣習によって異なります。一般的には、銀行振込、小切手、PayPalやStripeなどのオンライン決済、またはコントラクター向けの専用プラットフォームなどが利用されます。事前に双方で合意しておくことが重要です。
支払い条件は交渉できますか?
はい、多くの場合、コントラクターは支払い条件を交渉することが可能です。支払いに関する期待値や条件について、事前にオープンかつ透明性のあるコミュニケーションを行うことで、双方が納得できる合意を形成できます。
クライアントの支払いが遅れている場合はどうすればよいですか?
支払いが遅れている場合は、速やかにフォローアップを行いましょう。メールや電話で丁寧に確認することが基本です。必要に応じて、正式な督促や遅延料金の案内など、契約内容に基づいた対応を行います。冷静でプロフェッショナルな対応が、解決につながるケースが多いです。
クライアントが継続的に支払いを遅延・回避する場合はどうすればよいですか?
支払い遅延が常態化している場合は、対応を一段階引き上げる必要があります。最終督促状の送付、回収代行会社の利用、弁護士への相談などを検討しましょう。あわせて、関連する法規制を確認し、必要に応じて専門家の助言を得ることが重要です。
支払いの安全性を確保するにはどうすればよいですか?
支払い条件や納品物、紛争解決方法を明記した契約書を作成することが重要です。また、信頼性の高い決済手段やプラットフォームを利用し、請求書ややり取りの記録を保管しておくことで、トラブル発生時に備えることができます。
前払い(デポジット)を求めることは可能ですか?
はい、特に大規模案件や長期案件では、着手金や一部前払いを求めることは一般的です。これにより未払いリスクを軽減し、双方の信頼関係を築くことにもつながります。契約書で明確に条件を定めておくことが重要です。
支払いの管理や追跡を効率化するにはどうすればよいですか?
会計ソフトや請求管理ツールを活用することで、請求書の作成、支払い状況の追跡、リマインドの自動化が可能になります。また、請求書や領収書、コミュニケーション履歴を整理して管理することも重要です。









