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人材採用のグローバル化が成果を生む理由とは プレミアリーグ20年間の分析から
グローバル採用

著者
Deel Team
最終更新日
10 8月, 2026

Table of Contents
Deelが考える国際人材の価値
海外人材採用を自社の成長戦略に取り入れるには
この記事のポイント:
- 2002/03〜2021/22シーズンのプレミアリーグでは、選手の65%がイングランド国外出身の「国際人材」でした
- 同じ20シーズンに記録されたゴールのうち、64.8%は国際人材の選手によるものです
- 得点王(ゴールデンブーツ)受賞者の83%を、国際人材の選手が占めています
人材採用の対象を国内に限るべきか、それとも世界に広げるべきか。この問いに対して、プレミアリーグ20シーズン分のデータが一つの答えを示しています。
Deelは、シニア・フットボール統計アナリストのJonny Blain氏と共同で、プレミアリーグの過去20シーズン分の結果を分析し、国籍の多様性とチームのパフォーマンス・成功がどこまで結びついているのかを調査しました(調査実施:2023年、対象期間:2002/03〜2021/22シーズン)。その結果、チームの国際的な多様性と、得点数・勝利数・最終順位という成果のあいだに、明確な相関関係があることが分かりました。
本調査では、2002/03シーズンから2021/22シーズンまでの各プレミアリーグクラブについて、所属選手に占める国際人材の比率を分析しています。Blain氏はこの結果を比較したうえで、年ごとの「国際タレント基準値(international talent benchmark)」を設定しました。これは、その年の20クラブ全体で、自国育成の選手ではなく国際人材の選手が平均してどれだけの比率を占めていたかを示す数値です。
この基準値を用いることで、Blain氏はグローバルな多様性がどの程度成功と結びついてきたのかを可視化しました。結論は明確です。国際的に多様なチームは、期待を上回る成績を残しています。
- 調査対象期間のプレミアリーグ優勝クラブ20クラブのうち15クラブが、そのシーズンの国際タレント基準値を上回っていました。期間の終盤13シーズンに限れば、12クラブが該当します。
- 調査対象20シーズンのうち19シーズンで、国際タレント基準値を上回るクラブの平均勝利数が、基準値を下回るクラブの平均勝利数を上回りました。
- 単一シーズンで国際人材の比率が最も高かったのは2006/07シーズンのアーセナルで、96%に達しています。同クラブはそのシーズンを4位で終えました。実際、調査対象期間中にアーセナルが4位以内に入った年は、いずれも国際人材の比率が基準値を上回っており、77%だった2003/04シーズンには優勝を果たしています。
調査結果について、シニア・フットボール統計アナリストのJonny Blain氏は次のように述べています。
「調査対象の20シーズンにおいて、プレミアリーグを代表する強豪クラブの成功に、国際人材は大きな役割を果たしてきました。サー・アレックス・ファーガソン監督のもとで幾度もタイトルを獲得したマンチェスター・ユナイテッドの得点力から、2003/04シーズンにアーセン・ベンゲル監督が築き上げたほぼ無敵のスカッドまで、これらをはじめとする数多くの偉業の最前線には、常に国際人材の選手たちがいました。多くの人がこれを史上最高峰のリーグと評しています。」
Deelが考える国際人材の価値
Deelは、オンボーディング・コンプライアンス・給与計算のサービスを150か国以上で提供し、企業がよりグローバルなチームを構築することを支援しています。プレミアリーグのクラブと同じように、私たちは、国際的に多様な人材で構成された組織のほうが高い成果を上げると考えています。プレミアリーグのクラブがこの戦略で成功を収められるのであれば、世界中のあらゆる規模の企業にも、同じことができるはずです。
ゴールを決めているのは国際人材
Jonny Blain氏との共同調査では、調査対象20シーズンのプレミアリーグにおいて、選手10,590人のうち6,922人、つまり65%が国際人材であることが分かりました。この比率は2013/14シーズンに69.7%でピークを迎えています。一方、シーズン中に1試合以上出場した選手に占める国際人材の比率が最も低かったのは、調査対象の最初の4シーズンでした。クラブの多様性は年々高まっていると考えられます。
得点面でも、海外出身の選手が大きな役割を担ってきました。調査対象20シーズンを通じて、国際人材の選手は常に全得点の過半数を挙げています。期間全体での国際人材による得点の割合は64.8%です。この比率は2018/19シーズンに72%でピークに達し、59%を下回ったことは一度もありません。
優勝クラブに限ると、この傾向はさらに顕著です。調査対象20シーズンのうち19シーズンで、優勝クラブにおける国際人材の得点比率が、そのシーズンの基準値を上回っていました。調査対象期間の優勝クラブで国際人材の得点比率が最も高かったのは、2013/14シーズンのマンチェスター・シティで94.1%。これに僅差で続くのが、2003/04シーズンに「インヴィンシブルズ(無敗優勝)」を達成したアーセナルの93.2%です。
| クラブ | シーズン | 国際人材による得点の割合 |
|---|---|---|
| マンチェスター・シティ | 2013/2014 | 94.1% |
| アーセナル | 2003/2004 | 93.2% |
| チェルシー | 2014/2015 | 90.4% |
| チェルシー | 2016/2017 | 89.4% |
調査対象20シーズンのプレミアリーグでは、そのシーズンの最多得点者に贈られる「ゴールデンブーツ」を24人※の選手が受賞しています。このうち83%にあたる20人が、国際人材の選手でした。例外は、3度受賞したハリー・ケイン選手と、1度受賞したジェイミー・ヴァーディ選手のみです。フランス出身のティエリ・アンリ選手は通算4度の受賞歴があり、これは歴代最多記録となっています。
さらに、プレミアリーグ創設以来、優勝を果たした監督はすべて国際人材の監督です。国際人材の重要性が、現場の選手だけでなく指導者層にも及ぶことを裏付けています。スコットランド出身のサー・アレックス・ファーガソン監督とケニー・ダルグリッシュ監督はトロフィーを掲げていますが、イングランドおよびウェールズ出身の監督による優勝は一度もありません。
調査結果について、Deelの共同創業者兼CEOであるAlex Bouazizは次のように述べています。
「私は熱狂的なパリ・サンジェルマンのファンですが、プレミアリーグの観戦もずっと好きでした。その最大の魅力のひとつが、世界中から集まった多彩な才能です。スポーツに限らず、真にグローバルな人材プールから国境を越えて採用することは、多様なスキルと経験をひとつの高いパフォーマンスを発揮するチームに結集させる、またとない機会を雇用主にもたらします。
世界有数の強いチームのいくつかは、その成功を国際人材に負っています。フットボールはその完璧な例ですが、同じことは他の業界でも起きています。今回の結果は、グローバルな多様性とチームの成功のあいだには相関関係があるという、私自身とDeelの信念を裏付けるものです。」
調査方法について
本調査では、2002/03シーズンから2021/22シーズンまでの各プレミアリーグクラブについて、所属選手に占める国際人材の比率を分析しています。Blain氏はこの結果を比較し、年ごとの「国際タレント基準値」、すなわちその年の20クラブ全体で、自国育成の選手ではなく国際人材の選手が平均してどれだけの比率を占めていたかを示す数値を設定しました。
この基準値を用いることで、Blain氏はグローバルな多様性が、得点数・勝利数・最終順位という成果とどの程度相関してきたのかを可視化しています。
※本調査では、「国際人材(international)」を、イングランド出身者以外のすべての個人と定義しています。
海外人材採用を自社の成長戦略に取り入れるには
プレミアリーグの20シーズン分のデータが示しているのは、国境を越えて人材を集めた組織のほうが高い成果を上げてきたという事実です。同じ発想は、スポーツ以外の事業組織にもあてはまります。とはいえ実際に海外人材採用へ踏み出すには、現地の労働法・税務・給与計算といった実務上の課題を一つずつ解決していく必要があります。
DeelのEmployer of Record(EOR)を利用すれば、現地法人を設立することなく、海外の人材を各国の法令に準拠した形で雇用できます。自社の人材採用計画に合わせた進め方を具体的に検討したい場合は、デモのご予約から専門家にご相談ください。











