記事
25 min read
【2026年版】フィリピンでの採用ガイド:EORとは?活用方法から雇用ステップまで徹底解説
雇用主記録

著者
Deel Team
最終更新日
29 4月, 2026

主なポイント
- フィリピンに現地法人を設立して採用を行うには数か月を要するだけでなく、法務・税務・給与計算などの手続きに2,283,860フィリピンペソ以上の初期費用がかかる場合があります。
- EOR(Employer of Record:雇用代行)サービスを利用すれば、フィリピンの現地法人を通じて人材を採用するので、設立手続きの遅延、法的費用、コンプライアンス上の煩雑さを回避できます。
- EORサービスはフィリピンの現地法人を所有し、完全な管理権限を保持します。また、150か国以上での採用活動を支援し、透明性の高い価格設定、リアルタイムのコンプライアンス監視を提供します。G2の評価も最高レベルです。
フィリピンで雇用すれば、2026年には新たな市場への扉が開かれ、費用対効果の高い人材を確保できる可能性があります。しかし、現地法人を設立するには、複雑な登記手続き、フィリピンの労働法への対応、給与税や社会保障制度(social security system:SSS)への拠出金の管理など、多くの課題が伴います。このプロセスには数か月かかる場合があり、法的リスクが伴うことが懸念されます。
この複雑な手続きを省くことができるサービスが、雇用代行(EOR)です。EORは、フィリピンでの法人設立、給与計算、法定福利厚生、コンプライアンスに対応します。フィリピンに完全子会社である現地法人を有し、透明性の高い料金体系とグローバルなネットワークを展開します。EORサービスを利用すれば、法人設立の手間をかけずに、迅速かつコンプライアンスを遵守した形での雇用が可能になります。
参照:グローバル市場に参入し、人材を採用する最速の方法とは?(※リンクは英語のみ)
フィリピンにおけるEORとは?
EORがフィリピンにおいて従業員を合法的に雇用するため、サービス利用者は日々の業務管理に専念できます。EORが、給与税、社会保障制度(SSS)、PhilHealth、Pag-IBIGへの拠出金、および現地の労働法へのコンプライアンス遵守に関する責任を負い、サービス利用者を法人設立の複雑さやコンプライアンスリスクから解放してくれます。
EORのフィリピンにおける完全子会社は、フィリピンにおける直接的な法的所有権と労働法へのコンプライアンスを保証します。DeelのようなEORと提携すれば、13か月目の給与支払や社会保障制度への拠出といった法定義務を専門家に任せることができます。
参照:EORとは?:完全ガイド
Deel Employer of Record
フィリピンでEORを利用する主な理由
EORを利用することで、現地インフラの構築や、現地法人設立の複雑な手続きなしに、フィリピンで雇用できます。
- 煩雑な法人設立手続きを省く:フィリピンで法人を設立するには3~4か月かかり、多額の弁護士費用と登録費用が発生する可能性があります。
- コンプライアンス責任の移転: EORがSSS、PhilHealth、Pag-IBIGの申告、13か月目の給与支払、給与税を管理し、リスクを軽減します。
- 誤分類リスクの軽減:従業員の適切な分類は、フィリピンの労働法に基づく罰則を回避します。
- 試用期間を円滑に管理:EORが最長6か月の試用期間を管理し、現地の労働時間と雇用規則のコンプライアンスを確保します。
- 透明性の高い料金体系でコストを管理:EORは、コンプライアンスおよび給与計算サービスすべてを網羅した予測可能な定額制の料金体系を採用し、隠れた料金は一切ありません。
- グローバルなリソースを最大限に活用: EORは150か国以上をカバーしており、グローバルな雇用と給与管理を1か所で行うことができます。
当社のチームを国際化しなければならないと気付きました。ヨーロッパ以外で人材を採用するのは規制に対応しなければならないため本当に大変でした。事業を迅速に拡大したかったのですが、EORなしではグローバルな採用プロセスの拡張は果たせませんでした。今では、人材に転居を求めることなく、また必ずしも大企業である必要もなく、優秀な人材を確保できるようになりました。ロンドン、ブルガリア、アメリカなど、様々な場所で人材を採用できています
—Rachel Delacour,
CEO兼共同創業者、Sweep
フィリピンでの雇用ガイド:8つのステップ
以下に、フィリピンにおいてEORを利用してコンプライアンスを遵守しながら迅速に人材を採用するための8つのステップを解説します。
1. フィリピンの現地法人を完全子会社に持つ企業をEORとして選択する
仲介業者を介さず、法令に対するコンプライアンスを確保するには、フィリピンの現地法人を完全子会社に持つEORを選択することをお勧めします。EORが完全子会社を所有していれば、支店や現地法人を設立する手間や、第三者サービスにかかる費用を負担する必要はありません。
2. デモを予約し、導入実績を確認する
デモを予約して、EORのコンプライアンスダッシュボード、現地で契約書を作成する機能、オンボーディングワークフローをご確認ください。フィリピンで従業員を雇用しているクライアントの紹介もご依頼いただけます。フィリピンで採用活動を行っている企業の事例研究をご覧ください。
G2と(※リンクは英語のみ)が示すDeelの高いユーザー満足度と好意的なレビューは、Deelの実力を反映しています。(※リンクは英語のみ)が示すDeelの高いユーザー満足度と好意的なレビューは、Deelの実力を反映しています。
3. 透明性のあるEOR見積もりを依頼する
従業員数、給与、勤務地をお知らせいただければ、社会保障制度(SSS)、PhilHealth、Pag-IBIGの拠出金、13か月目の給与支払、および定額料金を含む詳細な費用内訳をご案内いたします。EORは透明性の高い料金体系を保持しており、予期せぬ費用が発生することはありません。
ヒント:事業を拡大する前にコストを比較しましょう。当社の記事「EOR vs. 法人設立|手頃なのはどちらか?」をご覧ください。
4.12~24か月間の採用計画を提出する
要員計画を共有することで、福利厚生の加入状況とキャッシュフローを最適化できます。DeelのAI搭載型人事管理計画ソフトウェアは、リアルタイムで計画を調整し、コスト効率を高めます。
ヒント:採用実績に従って、四半期ごとに計画を更新してください。
5. プラットフォーム上で雇用契約書を作成する
EORの契約書作成ツールを使用して、試用期間、給付金、知的財産権の保護を網羅し、フィリピンの法令に準拠した契約書を作成できます。EORのプラットフォームは、SSS、PhilHealth、Pag-IBIGの法定料率を自動入力します。
6. 候補者の就労資格を確認する
就労許可証、ビザ、市民権証明書類を安全にアップロードしてください。Deelはこれらの書類をデータプライバシー法に基づいて検証・保管し、現地のデータ保護法へのコンプライアンスを保証します。
ヒント: Deel Mobilityは、ビザや許可証の取得をサポートします。
7. オンボーディングワークフローを実行する
デジタルフォーム、納税申告書、福利厚生登録手続きをすべて完了してください。EORが、SSS、PhilHealth、Pag-IBIGへの従業員登録を代行します。
ヒント:トレーニングとパフォーマンス目標の展開にはDeel HRを、機器のプロビジョニングにはDeel ITを使用してください。
8. 継続的なコンプライアンスを維持する
リアルタイムダッシュボードを利用して、給与計算、税務申告、福利厚生費の拠出状況を監視できます。Deel Compliance Hubのアラート機能で、期限や規制の変更を事前に把握できるので、高額な罰金を回避できます。
フィリピンにおいてEORが管理する雇用コンプライアンス業務
フィリピンで雇用を行うには、厳格な法令および業務上の要件を満たす必要があります。DeelのようなEORは、必須の雇用義務をすべて管理し、リスクと間接費を削減するだけでなく、法令へのコンプライアンスを確実に保証します。
| カテゴリー | 主要要件(2026年) |
|---|---|
| 法定雇用主費用 | 雇用主は、毎月、賃金の約12.5%に相当する額を法定プログラムに拠出。内訳は、 SSS (約10%、MSCに基づき最大35,000フィリピンペソ)、 PhilHealth (2.5%、上限2,500フィリピンペソ)、 Pag-IBIG (固定額200フィリピンペソ)です。13か月目の給与(基本給1か月分に相当)は12月までに支払う必要があり、雇用期間が12か月未満の場合は日割り計算します。 |
| 雇用契約と試用期間に関する規則 | 書面契約は強く推奨。試用期間は最長6か月。期間中は業績不振を理由に解雇可能ですが、通知と裏付け書類が必要です。試用期間終了後の解雇には、5日間の回答猶予、ヒアリング、最終通知という適正手続きが必須。競業避止・勧誘禁止条項は有効で、市場標準は1年間の制限と3か月分の給与相当額のペナルティです。 |
| 給与と勤務時間 | 首都圏(NCR)の最低賃金は1日645フィリピンペソ。標準労働時間は1日8時間、週40時間。残業代は125~200%、夜間手当(22時〜6時)は10%を支給。雇用主は正確な給与計算のため、すべての残業・夜間労働時間を報告する義務があります。休憩は1日1時間、休日は週1日含まれます。 |
| 給与計算のコンプライアンス | 給与は月2回(15日と月末)。控除にはSSS、MPF/WISP、Pag-IBIG、PhilHealthが含まれます。13か月目の給与は12月15日までに支給必須。残業・夜間・休日手当は翌サイクルで適用。拠出金は毎月、各機関の指定日(10日または30日)までに支払います。 |
| 休暇および祝日手当 | 年間5日の有給休暇(サービス・インセンティブ・リーブ)が付与され、未使用分は翌年2月に最大5日まで現金支給可能。フィリピンには12日の国民の祝日と8日の特別非労働日があり、祝日勤務には200%(通常祝日)または130%(特別祝日)の賃金を支給します。 |
| 所得税 | 累進課税制度(0%〜35%)を採用し、源泉徴収(PAYE)で翌月10日までに納付。年間所得25万フィリピンペソ以下は免除。雇用主は1月31日までにBIRフォーム2316を従業員に提供します。副収入がない限り、従業員側の年末確定申告は不要です。 |
| 経費、手当、ボーナス | 業務目的の経費(領収書必須)の払い戻しは非課税。在宅勤務等の諸手当は課税対象で、雇用主の裁量支給。13か月目給与を含むボーナス等は年間9万フィリピンペソまで非課税。これを超える額は支払時に課税され、年末調整されます。 |
| 法定給付および年金要件 | SSS(社会保障)、PhilHealth(医療)、Pag-IBIG(住宅)への加入が義務。民間保険(医療、生命、出張等)を任意給付として提供可能ですが、出張保険を除き、提供する場合は全従業員に平等に提供する必要があります。 |
| 産休、育児休暇、養子縁組休暇等 | 産休: 105日間(有給)。父親休暇: 既婚男性に7日間(最初の4回まで)。ひとり親休暇: 年間7日間(勤続6か月以上)。VAWC休暇: 暴力被害者の女性に対し最大10日間。これらは各証明書や通知が必要で、雇用主が費用を負担(産休は社会保障から払い戻し)します。 |
| 病気休暇、忌引休暇、介護休暇 | 法定の病気休暇制度はなく、通常は有給休暇を利用。ただし、有給を使い果たした後はSSS(社会保障制度)を通じて疾病給付を請求可能です。忌引や介護休暇も法定の権利はなく、雇用主の裁量や社内規定によります。 |
| 解雇および退職 | 最低30日前の通知が必要。退職金は勤続1年につき1か月分が一般的。最終給与には未消化有給や日割り13か月目給与を含めます。訴訟リスクが高いため、重大な不正行為以外では交渉による和解(和解金の支払い)が推奨されます。 |
| 健康と安全 | 従業員は毎年、健康安全(H&S)研修を受講する義務があります。これは通常、入社時プロセスの一部として組み込まれます。 |
| 誤分類リスク | リスクは非常に高いです。当局は従業員寄りの判断を下しやすく、独立請負業者として誤分類された場合、遡及的な福利厚生の支払いや罰金、法的責任を問われる可能性があります。迷う場合は従業員として雇用すべきです。 |
| データ保護および知的財産保護 | 2012年データプライバシー法(共和国法第10173号)を遵守。雇用主はデータポリシーの整備、従業員の同意取得、侵害時の対応手順を確立しておく必要があります。 |
フィリピンにおけるEORの費用
フィリピンでの雇用には、総給与に加えて、SSS、PhilHealth、Pag-IBIGへの雇用主負担金、13か月目の給与、およびEOR手数料が含まれます。EORの透明性の高い月額固定料金には、コンプライアンス、給与計算、人事管理のすべてが含まれています。
DeelのEORを通じて雇用する場合と、自社でフィリピン法人を設立する場合にかかる費用を比較した内訳は以下のとおりです。
| 要素 | フィリピンにおける貴社独自の法人 | EOR |
|---|---|---|
| 単発費用 | 頭金 2,283,860ペソ | 0ペソ |
| 年間の継続的な運営コスト | 2,506,399ペソ | 0ペソ |
| Deel雇用代行サービス料 | 該当なし | 従業員一人当たり 408,480ペソ |
| 年間総費用概算 | 4,790,259ペソ | 408,480ペソ |
| 最初の採用までにかかる時間 | 3~4か月 | 1営業日 |
給与、税金、年金、法定手数料など、フィリピンで人材を採用する際の総コストに関しては、当社の従業員コスト計算ツールをご覧ください。
フィリピンにおけるEORの選択方法
直接的な法的管理とコンプライアンスを確保するため、フィリピンに完全子会社を持つEORを選びましょう。フィリピンにおける給与税、社会保障制度への申告、労働法に関する実績のある専門知識を持つ会社を探してください。
給与計算、福利厚生、コンプライアンス監視、モビリティサポートを統合したグローバルプラットフォームを提供するパートナーを選択してください。EORは150か国以上で事業を展開し、シームレスなグローバル雇用管理を提供します。
参照:自社法人 vs. 現地パートナー:グローバル採用における最適な選択肢(※リンクは英語のみ)
Deelを使って7か国以上で人材を採用したOutfittery
ドイツを拠点とする大手オンラインパーソナルショッピングサービスであるOutfitteryは、国内で技術系人材を採用する際に予算面で課題に直面しました。
グローバルな採用プロセスを効率化するためにEORに移行し、コストを50%、オンボーディング時間を80%削減しました。
Deelのプラットフォームは非常に革新的で使いやすいです。採用プロセスが簡素化され、入社手続きにかかる時間が1週間からわずか1日に短縮されました
—Pascal Erlach,
シニア人材獲得マネージャー、Outfittery
フィリピンでの雇用においてDeel EORを選ぶ理由
EORは、完全子会社である現地法人と透明性の高い料金体系、そして専門家によるコンプライアンス管理を組み合わせることで、法人設立の手間やフィリピンにおける複雑な労働法への対応といった負担を軽減します。
Deelを利用すると、以下の機能にアクセスできます。
- 迅速なオンボーディング:150か国以上において数日で従業員を採用可能
- 完全子会社のフィリピン法人を保有:直接的なコンプライアンスを保証し、仲介業者のリスクとコストを削減
- すべての法令へのコンプライアンスおよび雇用主の費用:SSS、PhilHealth、Pag-IBIG、13か月目の給与
- 月次給与計算、源泉徴収、および税務署への申告手続きを効率化
- 誤分類リスクと罰則を軽減
- 隠れた料金のない、透明性の高い定額料金制
- 強力なデータプライバシーと知的財産保護
- 人員計画および報告ツール
- チームの連携、従業員エンゲージメント、業績の向上に不可欠なツール
DeelのEORサービスを利用すれば、フィリピンの優秀な人材を、自信をもって、かつ費用対効果の高い方法で雇用できます。
参照:EORは単なるサービスではない:ビジネス成長における戦略的パートナー(※リンクは英語のみ)
Deel EORを利用してフィリピンでの雇用を万全に
EORの完全子会社により、法人設立の手間が省け、採用までの時間を短縮できます。 当社の料金体系は透明性が高く、法定拠出金、給与税、福利厚生費を含む、明確で包括的な費用の見積もりを提供します。
Deelのデモを予約して、フィリピンでの雇用の手間とリスクを軽減しながら、最も迅速かつ透明性の高いEORサービスを実際にご確認ください。
その他のリソース
- EORを利用して雇用する場合のメリットとデメリットとは(※リンクは英語のみ)
- EOR vs. 法人所有:切り替えを検討すべき7つの兆候(※リンクは英語のみ)
- EORが従業員体験を変革する6つの方法(※リンクは英語のみ)
FAQs
フィリピンでDeelを利用すると、従業員をどれくらいの速さでオンボーディングできますか?
Deelが法令を遵守した採用手続きを行い、通常、数日以内に完了します。法人設立は不要です。
従業員は現地の銀行口座を持つ必要がありますか?
はい、給与は現地の銀行口座に振り込まれます。Deelはその手続きを支援しています。
どのような雇用契約書が使用されますか?
フィリピンの法令に準拠した契約で、正社員登用前に最長6か月の試用期間を設けています。
税金や社会保障費はどのように処理されますか?
Deelは毎月所得税の源泉徴収と納付を行い、SSS、PhilHealth、Pag-IBIGの拠出金を管理しています。
給与支払いの締め切り日はいつですか?
給与計算は、内国歳入庁の締め切りに合わせて毎月行われます。
どのような特典が含まれていますか?
13か月目の給与、産休・育児休暇、勤続奨励休暇などの義務的な福利厚生はすべて管理されています。
試用期間はありますか?
はい、試用期間は最長6か月で、その後、正社員となります。
現地法人を設立せずに、リモートで人材を雇用することは可能ですか?
はい、Deelが完全所有するフィリピン法人を利用すれば、法人設立手続きなしで法令遵守に基づいた雇用が可能です。
Deelはデータプライバシーのコンプライアンスをどのように確保しているのですか?
Deelはデータプライバシー法を遵守し、従業員のデータを確実に保護しています。
フィリピン国外へ事業を拡大したい場合はどうすればいいですか?
Deelは150か国以上で事業を展開し、統一されたグローバル採用プラットフォームを提供します。



















